かつて、携帯電話は「持ち運べる自分だけの公衆電話」でした。けれども今や、ケータイは様々な新しい機能を備えた「個人情報満載のパーソナルメディア」になりました。インターネット網に接続し、ありとあらゆる情報に(こっそりと)アクセスができたり、またアクセスされたり、着メロカラオケやテレビ、ラジオを楽しんだり、家庭の防犯のために利用したり、お買い物をしたり・・・。  このように便利なケータイですが、便利とばかり言ってはいられない危険性もはらんでいることをしっかりと理解しておきましょう。

■トラブルケースファイル

以下に紹介するケースは、ケータイ利用に関するトラブルの一例です。 これらの他にどのようなトラブルが考えられるか、また、トラブルに巻き込まれないようにするにはどうすれば良いか考えてみましょう。


ケース1:迷惑メールと架空請求書

最近、登録した覚えのない知らないサイトからの案内メールがやたらと来るようになった。ある日突然、無料試用で利用した着メロサイトからダウンロード料金の請求が来た。記憶はないが気になって支払ったら、数日後出会い系サイトから高額な使用料金の請求書が届いた。

ケース2:ネットオークションのトラブル

中古パソコンを2万円で落札し、代金を振り込んだ。1ヶ月以上経つが届かない。出品者に連絡を取ろうとしたが、連絡が取れなくなっていた。

ケース3:無料サイトの危険

ケータイの広告メールで「完全無料」と表示されたアダルトサイトを知って、利用した。その後メールで、覚えのないサイトから利用料の請求があったが無視をしていた。1ヵ月後、ケータイに「サイトの利用料、調査料人件費、延滞金等を合わせて9万円支払え!」という請求の電話がかかってきた。先日利用した無料サイトの提携サイトであり、提携の無料サイトを利用すると自動的にこちらのサイトに登録され、利用規約にも同意をしたことになる、ということを言われた。

ケース4:出会い系サイトの誘惑

ある出会い系サイトで知り合った女性とデートの約束を取り付けた。待ち合わせの場所に行くと、突然複数の男性に囲まれて現金を奪われた。友人に話すと、殺人にまで発展したケースがあったと教えられた。

考えた人は・・・→解説編へ


■著作権・肖像権とは

営利目的でなければ著作権を侵害することにはならない、と思っていませんか?それは間違いです。いくら非営利目的でも、自分のためではなく他人のために著作物を複製することは侵害になります。特にインターネット上においては営利・非営利に関係なく、他人の著作物を無断で利用することは侵害になります。ホームページに限らず、音楽ファイルや画像ファイル、映画、ゲームなどのデータを他人がダウンロードできるような場所に公開することも、著作権の侵害で、犯罪となるのです。  著作権や肖像権は、私たちが創作したものや、自分たちのプライバシーを守るための大切なものであることを理解しましょう。


■ネチケットとは

ネチケットとは、インターネットを利用するうえで守るべきルールやマナーのことをいいます。これは「ルール」と「エチケット」を合わせた造語です。ネット上でも、ネット上でなくても、相手を思いやる気持ちは大切です。ネチケットにはどのようなものがあるか、考えてみましょう。


ネットトラブル対策クイズ!

Q1 迷惑メールや架空請求書は○○する。
Q2 ネットオークションをする際には、注意事項をよく確認するなど、○○○○が強く求められる。
Q3 無料サイトを利用するときは、見にくい場所に小さく書いてある利用規約は○○○○読む。
Q4 ネットで知り合った人は、すぐに○○しない。
Q5 ケータイには、自分だけではなく他の人の大切な○○○○がつまっているので、取り扱いには十分に注意する。
Q6 被害にあったら、○○○○などを準備して、すぐに各種機関の相談窓口に相談する。




こたえ:Q1=無視、Q2=自己責任、Q3=かならず、Q4=信用、Q5=個人情報、Q6=通信記録